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2016 - 09 - 11

「不満」に強い日本人・「不安」に強いアメリカ人

先日、日本道経会長崎支部が主催されているカルビー株式会社 代表取締役社長 伊藤秀二氏の講演会に行ってきました!
そのお話の中で、私が耳に残っている伊藤社長の言葉から、私なりに感じたことをみなさんと共有したいと思います★

 

先日、日本道経会長崎支部が主催されているカルビー株式会社 代表取締役社長 伊藤秀二氏の講演会に行って参りました。

そのお話の中で、私が耳に残っている伊藤社長の言葉から、私なりに感じたことをみなさんと共有したいと思います。

 

 


 

◆「不満」に強い日本人・「不安」に弱い日本人

 

 

日本人は不満には強いけれども、

不安には弱い傾向がある。

 

 

いかがでしょう?

伊藤社長の言葉ですが、そう言われてみると、そうかもしれません。

以下、一般的なイメージで、日本人の気質と比較されるアメリカ人の気質と比べてみます。

 

 

「不満」に強くて、「不安」に弱い日本人。

「不安」に強くて、「不満」に弱いアメリカ人。

 

 

「全体」思考の日本人。

「個」思考のアメリカ人。

 

 

 

〈アメリカ人〉

「不安」に強いアメリカ人は、自分で自分の身を守ります。

 

リスク管理を怠りません。

護身用アイテムを常備しています。

税理士よりもファイナンシャルプランナー(FP)の方が儲かると言われています。

これらは「自己防衛」の意識が高いからでしょう。

 

「不満」に弱いアメリカ人は、自分の意にそぐわないことに対しては、自分の主張を貫きます。

相手から、プライドを傷つける言動を感じた時にも、猛反発するイメージがあります。

 

 

〈日本人〉

一方、日本人の傾向はどうでしょうか。

ご自分とぜひ照らし合わせてみてください。

 

自分の意にそぐわないことであっても、我慢します。

自分のプライドを傷つかせるような発言をされても、我慢します。

文句言われても、我慢します。

自分が悪くなくても、我慢します。

 

「不満」=満たされないこと、に対してとても強いのが、日本人。

 

反対に、目に見えない漠然とした「不安」に弱いため、例えば、未来のためにお金を貯めようとします。

貯金自体は良いのですが、その行為は「なんとなく」だったりします。

目的があって貯金する場合ももちろんあります。しかし、明確な目的がなかったとしても「不安だから」という理由で貯金します。

どちらかと言うと、積極的に投資をしたり「攻める」よりも、防御態勢をとる「守り」です。

全体的な傾向として、外部へ発散するよりも内部に蓄積していくイメージです。

 

 

 


 

◆何に怯えているの?

 

では、「不安」に弱い日本人。

そもそも「不安」とは何なのでしょう。

 

あなたはどんな「不安」を持っていますか?

 

 

✔︎失敗するのではないかと不安だ。

✔︎人からどう思われているか不安だ。

✔︎将来の生活が不安だ。

 

 

他にもいろいろあると思います。

しかし、「失敗するのではないかと不安だ」というその正体は、それぞれ「失敗」「人からどう思われているか」「将来の生活」など、”それ自体”ではないのではないでしょうか。

 

不安とは、「どうなるか”分からない”ことが不安」なのです。

だとすると、どうなるか分かっていれば不安ではないのです。

 

 

あなたが「不安」だと思っていることを

再度思い返してみてください。

過去を不安に感じていますか?

過去に失敗したこと、人から笑われたことに対して、不安を感じているでしょうか?

過去の嫌な思い出かもしれませんが、不安に感じることはないはずです。

将来に対して不安になることはあっても、過去に対して不安になることはありません。

つまり、過去の経験や知識によって、これから先の未来が、どうなるか”分からない”ことが不安なのがわかってもらえるかと思います。

 

 

 


 

◆「不安」への立ち向かい方

 

「不安」とは、その漠然とした幽霊のような、そこに居るかいないかわからない貞子のような存在です。

怖いながらもその正体を明確化していく作業の後に現れてくる感情が、「恐怖」です。

そう、西洋の幽霊のように。

相手がドラキュラだとわかっていれば、血を吸われないように対策を講じることができます。

相手がゾンビであれば、夜中に墓地を徘徊しないようにもできます。

また、その「恐怖」は、単なる物音だけの場合もあるでしょうし、蓋を開けてみると「何もない」場合もあります。

ただ、漠然とした「不安」のままであれば、どうにも対処の方法がありません。

 

 

繰り返しますが、「不安」の正体は「どうなるか”分からない”こと」。

 

ですので、次はさらにそれを「恐怖」にまで落とし込むことが、必要になります。

「不安」の正体を突き詰める段階で、次の対策を練ることができるので、情報を収集して、行動すればよいだけです。

 

 

私たちは、「不安」そのものの原因と立ち向かわずに、「不安」のままで「気になるけれども怖いから”蓋”をしておこう」状態にしていることが多い気がします。

 

 

 

日本人は不満には強いけれども、

不安には弱い傾向がある。

 

 

伊藤社長のこの言葉を聞いて、私自身”蓋”をしているモノの”蓋”を開けてみる必要性を改めて感じました。

 

 

次回は、カルビー株式会社の「意外すぎる2つの無いモノ」について、代表取締役社長 伊藤秀二氏の講演会の続きのお話です。

お楽しみにー♪