2016 - 05 - 24
現在の大学進学率は約50%。教育資金の補填はいろんな方法がありますが、いずれにしても返済計画を立てましょう。教育資金の返済による「老後の貧困リスク」の増大も考慮しなければなりません。家族の間で気兼ねなく話せる環境が、子どもにとっても良い金銭教育になることでしょう。
昨日は、「晩婚化と老後のリスク」について覚書的に書きましたが、
今日はその前の段階のお話になります。
現在の大学進学率は、約50%。
専門学校を合わせると70%超。
文科省のデータによると
その入学時の初年度納付額は、
私立大学の文科系の場合は約115万円、
理科系は約150万円だそうです。
医歯系は約466万円、薬系は約207万円でした。
さらにひとり暮らしをするのであれば
生活費も考慮しなければなりません。
その教育費を補填する方法として代表的なものに
1.日本政策金融公庫の教育一般貸付
2.民間の教育ローン
3.日本学生支援機構の奨学金 等
があります。
1.日本政策金融公庫の教育一般貸付は「国の教育ローン」とも呼ばれます。
保護者の年収が一定以下であることが条件です。
子1人当たり350万円を上限として借りることができます。
2.民間の教育ローンは、銀行やJAなどの商品です。
保護者の年収が一定以上であることが条件となります。
3.奨学金は、基本的に保護者でなく、子が借りる方法です。
日本学生支援機構の奨学金には、無利子と有利子の2種類があります。
保護者の年収が一定以下で、子の成績が一定以上であることが条件です。
進学を契機に、家計の見直しをするのも良いかもしれません。
親として、教育費の準備についてできることとできないことを
子に早めに伝えておくことも、社会性を養う上では重要なことです。
早めに家族間で話し合いをしておけば、
子は学費の安い国公立を目指したり、
奨学金を借りられるように日々の勉強に注力するかもしれません。
現代は「大学に行けばなんとかなる」
という時代ではなくなりました。
大学進学費を通じて、
子に大学進学の目的や金銭計画を学んでもらうことも
大切な金銭教育のひとつだと思います。
教育費の負担ゆえに「老後の貧困リスク」が増大しないよう
家族でお金の話をしておくことは、
親の老後だけでなく、子の将来にとっても有効な時間となることでしょう。
そう考えてみると・・・
本当に、両親には感謝です。